関節リウマチについて
- 関節リウマチとはどんな病気ですか?
- 関節リウマチの症状にはどんなものがありますか?
- 関節リウマチの検査や診断はどのように行いますか?
- 関節リウマチはどのような経過を辿りますか?
- 関節リウマチの治療薬にはどんなものがありますか?
一般エックス線検査
骨塩定量検査
- 骨折をしたことがありますが問題ありませんか?
- どの部位で調べるのが正確ですか?
- 他院、他検査と比較できますか?
- 骨粗鬆症の薬を飲んでいますが、骨密度は上がってますか?
- どのくらいの間隔で検査を受ければいいですか?
MRI検査
関節リウマチについて
- 関節リウマチとはどんな病気ですか?
- 手を中心に体の節々(関節)がこわばり、痛みと腫れなどの炎症を来す病気です。
これらが続くと関節の変形を来すようになります。
原因は完全にはわかっていませんが、遺伝による体質にウイルス感染などの要因が加わって免疫に異常を来して生じる自己免疫疾患と呼ばれる病気の一種です。
かつては不治の病とも思われていましたが、近年は治療薬の開発が大きく進み、関節変形を強く来す人は少なくなってきました。
- 関節リウマチの症状にはどんなものがありますか?
- 関節の症状、具体的には個々の関節の腫れや痛み、変形が出てきます。
特に手足を中心に、左右対称、そして3つ以上の関節の腫れや痛みを伴う事が多いです。また、朝起きて手足がこわばって動かしにくくなる症状が出る事があります。
その他に、全身が何となくだるく疲れやすくなったり、貧血を来したり、肺炎のような症状で息切れが起こる事もあります。
- 関節リウマチの検査や診断はどのように行いますか?
- 問診・血液検査・X線検査を行います。
主に、朝の手のこわばりの有無や、痛みと腫れのある関節の数と分布など症状の問診、血液検査(CRP、リウマチ因子、抗CCP抗体、赤血球沈降速度、白血球数)、X線検査にて行います。MRI検査で調べることもあります。
- 関節リウマチはどのような経過を辿りますか?
- 次の4つのパターンが考えられます。
- 関節症状が出て30%程度の人は1年程度で症状が消えてしまいます。
- 5〜10%程度の方は短い期間で病状が急激に進んで関節変形のために手術を余儀なくされます。
- それ以外の50〜60%程度の人は症状が良くなったり悪くなったりを繰り返しながら徐々に関節の変形が進行します。
- 回帰性リウマチという状態では数日程度関節炎が起こっては治り、数週間〜数ヶ月ごとに関節炎がまた起こるといったことを繰り返します。
- 関節リウマチの治療薬にはどんなものがありますか?
- 抗リウマチ薬を中心に治療をしていきます。
関節リウマチは免疫の異常によって生じるものなので、免疫の異常を変化させる抗リウマチ薬を中心に治療をしていきます。
また、近年では炎症性サイトカインと呼ばれる強い炎症を引き起こす物質の働きを抑える注射薬(バイオ製剤)が多数開発されて、患者さんによっては劇的に病状が改善する人も出てくるようになりました。
昔からのステロイドや、非ステロイド性消炎鎮痛剤も即効性があるので、抗リウマチ薬が効いてくるまでの間の病状改善を目的として現在も使用されています。
一般エックス線検査
- 先週も撮影しましたが、今日も撮影するのですか?
- 前回と比べて状態が変わっている可能性があります。
現在の状態を把握する為に撮影させてください。
- なぜ手や足の症状で、首や腰を撮影するのですか?
- 首や腰から出ている神経が原因で手や足のしびれや痛みが起こることがあるため、首や腰の撮影をします。
- どうして痛くない方も撮影するのですか?
- 左右を見比べて比較するために撮影します。
- なぜ向きを変えて何度も撮影するのですか?
- 微小な病変を多方向から撮影することによって見つけられる場合があるからです。
- 被曝の影響はありますか?
- 診断に用いる放射線は体に影響が出ないレベルです。
使用する放射線量もできるだけ低くなるように検査しています。
骨塩定量検査
- 骨折をしたことがありますが問題ありませんか?
- 骨折がある部分では正常な部分と比べて骨密度が変わってしまいますので、骨折の無い部位で検査を行います。
- どの部位で調べるのが正確ですか?
- 最も正確なのは腰椎での測定だと言われていますが、装置が大掛かりで費用も高く時間もかかります。
測定法ではSEXA法またはDEXA法が最も正確とされています。
当院では前腕骨をDEXA法で測定します。
- 他院、他検査と比較できますか?
- 測定部位の違いや、測定方法の違いで結果が異なる場合があります。
なるべく同じ施設で定期的に検査することをお勧めします。
- 骨粗鬆症の薬を飲んでいますが、骨密度は上がってますか?
- 骨密度を高くするのは難しいのですが、現状を維持するように努力しましょう。
お薬だけに頼らず、日常生活も重要ですので食事や運動も心がけてみてください。
- どのくらいの間隔で検査を受ければいいですか?
- 骨粗鬆症は女性に多い病気です。
女性で50歳以上であれば年に1回程度の検査は予防の観点からも有用だと思われます。
治療が必要であれば4ヶ月に1回程度は受けていただくことが多いです。
MRI検査
- 体に影響や害はないですか?
- MRI検査は放射線を使用しない検査ですので被曝の心配が無く、一般的には安全な検査と言われています。
しかし、強力な磁場と電波を使いますので、そのための注意が必要です。
- 頭の検査でも着替えなくてはいけませんか?
- 撮影する部位以外の金属類であっても画像に影響することがあります。
また、撮影中に発熱する原因にもなりやけどの危険性がありますので、着替えをして安全な状態で検査します。
- 他の部位も一緒に検査できますか?
- MRI検査は、目的部位を限定して細かく撮影する精密検査ですので、一度に広範囲の撮影はできません。
今日は依頼された部位の撮影を行いますので、別の部位については診察のときに医師と相談してください。
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